こだいらぽんたの「基礎学力」勉強日記

基礎学力(高卒程度)を身につけたい。読書も旅もしたい。フットボールも見たい。

宮城(皇居)占拠未遂事件。首相の身代わりとなった老人。夫を救った妻の機転。2・26事件はドラマのような実話だった!

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松本清張著『昭和史発掘』<7>(文春文庫)

松本清張著『昭和史発掘』も第7巻まで進んだ。ついに二・二六事件に突入。青年将校たちが重臣たちをどのように襲撃したか克明に描かれていて、その迫力に息をのむ。

岡田啓介首相と勘違いされて殺されたのは、岡田首相の妹婿の松尾伝蔵だった。老人は顔と腹を拳銃で撃たれながらも、血だるまになって正座していた。その姿に気を呑まれ、しばらく誰も手を出せなかったという。松尾の身代わりで、岡田首相は九死に一生を得た。

鈴木貫太郎侍従長も官邸を襲撃され、三発の弾丸をあびた。そこへ夫人がどこからともなく現れて、鮮血まみれの侍従長の横に正座した。微動だにもせず、実に堂々たる態度だった。青年将校がとどめをさそうとした時、夫人が初めて口を開いた。「それだけは私に任せてください」。とどめをささなくても、侍従長は虫の息なので絶命するだろうと思い、青年将校はそのまま戻ってきた。とどめをさされなかったために、鈴木侍従長は助かった。夫人の、命がけのギリギリの行動だ。

命がけといえば、護衛に当たっていた警察官たちも必死になって戦った。二・二六事件では斎藤実高橋是清渡辺錠太郎が暗殺されたが、警察も多くの死傷者を出した。勇敢に戦った警察官たちの姿には胸が熱くなる。

ちなみに「昭和維新」を断行し、自らを「討幕派」と名乗っていた青年将校たちは、警察庁を「新選組」と呼んでいた。明治維新にとてつもないロマンを感じていたあたりが、なんともすごい。

彼らが宮城(皇居)を武力占拠しようとしていたくだりもすさまじい。中橋中尉が率いる隊は素知らぬ顔をして、宮城の赴援隊として中に入る。そして、宮城の土手から手旗で信号を仲間に送ろうとするのだ。それに気づいた宮城守備隊のひとりが怪しいと感じ、これをやめさせようとしてもみ合いになるのだ。

このとき、すでに他の隊の青年将校たちは警視庁を占拠していた。中橋中尉からの手旗信号を受けて、警視庁占拠組は一気に宮城になだれこんでくるという手はずになっていた。手旗信号は送られることはなく、宮城占拠は未遂に終わった。ドラマのような実話だ。

 

*勉強日記

<日本史>

『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本<近現代史>』第4章「第一次世界大戦と恐慌の時代」(P115-155)

多くの内閣が出てくるが、はじめから覚えるつもりでやった方がいい。総理大臣を覚えると、ますます流れがわかって面白い。

 

<世界史>

『詳説世界史研究』(山川出版社)序章「先史の世界」~第1章「オリエントと地中海世界」(P1-68)を、『詳説世界史B 書き込み教科書』の空欄に書き込みをしながら読み進める。

山川出版社の教科書をさらに詳しく解説した本。本屋さんでつい買ってしまい、はじめから読み始めたら止まらなくなってしまった。『青木の世界史B講義の実況中継』シリーズを読んだのでだいたいの流れはわかる(つもり)だが、さらに深く掘り下げて知ると面白い。コラムやら地図やら写真やら盛りだくさんだ。

 

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読書ノート二冊。司馬遼太郎著『国盗り物語』(1)/古市憲寿著『古市くん、社会学を学び直しなさい!』

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司馬遼太郎著『国盗り物語』(1)斎藤道三<前編>(新潮文庫


司馬遼太郎著『国盗り物語』(1)を、読書ブログ(こだいらぽんたの読書日記)を書く目的でじっくりと読む。久々に読んだが、圧倒的に面白い。司馬遼太郎の代表作は『竜馬がゆく』のイメージだが、司馬遼太郎を初めて読む人に勧めるなら絶対これだ。美濃の国を乗っ取る斎藤道三は、槍の名人であり、教養人であり、商売で大成功を収めた大金持ちであり、女性にもモテモテであり、「こんなヤツ、どこにいるんだ!?」的な驚きの人物設定なのだが、一方では哲学のある人間として描かれているので、上滑りな感じがしない。テンポがいいのでどんどん読めてしまう。「国を乗っ取る次の一手」を予想しながら読むとさらに楽しい。

 

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古市憲寿著『古市くん、社会学を学び直しなさい!』(光文社新書

古市憲寿氏が12人の社会学者に「社会学って、何ですか?」とインタビューした本。結構、勉強になった。

社会学の定義は人さまざまらしいが、どの学者も共通して言っていることがある。必ず古典は読まなければならないということだ。社会学でいえば、レヴィ・ストロースウェーバーマルクスウィトゲンシュタインなど。共通言語があれば、専門家同士で話が通じる。それさえやらないならただの素人になってしまう、というのは他の学問でも同じかもしれない。

また、社会学は境界線が定まっているわけではなく、越境の学問だということも共通認識のようだ。「いまの学生は学ぶスピードが遅い」というのは宮台真司氏だ。「速く激しく学べば、社会学だけじゃなく、経済学、哲学、倫理学政治学と、いろんな理論を吸収できる。それだけのバックグラウンドがあれば、どんな研究をしたってかならず伝わるんですよ。『こいつはよくわかったうえで研究している』ってね。(P129)

それは社会学に限らない。それにしても「速く激しく学ぶ」ってすごいことばだ。ちんたら勉強しているのは、「学ぶ」うちに入らないのかもしれない。耳が痛い。 

 

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やはりワールドカップは面白い。

◎6月30日(土)晴れ。暑い。

ワールドカップはやはり面白い。いつもサッカーを見ていない人とサッカーの話ができるなんて不思議な気持ちになる。

私は日本はもちろんのこと、韓国も応援していた。チャン・ヒョンスFC東京のキャプテンだし、他にも日本でプレイしている(またはしていた)選手が何人もいて親近感があるからだ。運悪く”死のグループ”に入ってしまった韓国は初戦から冴えなかったが、ドイツに勝利した一戦は素晴らしかった。一点目を決めたキム・ヨンゴォンもFC東京出身の選手だ。これで、グループリーグ敗退でも胸を張って韓国に帰れる。よかった。

 

日本が最後の10分間、ひたすらボール回しをしたポーランド戦はちょっと驚いた。まさかの他力本願。セネガルに点が入ったら目も当てられない。でも西野監督は決断した。叩かれようが批判されようが、誰かが決断しなくてはいけないのだから仕方がない。

ほろ苦い終わり方だったが、次のベルギー戦がんばれ。

 

*勉強日記

<数学Ⅲ>

『初めから始める数学Ⅲ』4th day「放物線、だ円、双曲線の基本」を読み、練習問題を解く。

解説はていねいなので読めばわかるが、自分の体に染み込んでいない印象だ。問題演習をやれば覚えられるだろうか?

 

<世界史>

『ナビゲーター世界史B③』28「近世ヨーロッパの形成(1)」~32「主権国家体制の形成(2)」(P4-82)を読み、巻末の練習問題を解く。

『ナビゲーター世界史B④』を二周やったので、今回から『ナビゲーター世界史B③』に「進む」ことにした。流れがわからなくなってしまうので、通史は一気にやった方がいいかもしれない。もともと『青木の世界史B講義の実況中継』シリーズを読んでいたおかげで、ひとつひとつの事柄が頭に入りやすい。

 

<現代文>

『現代文 標準問題精講』6「閉された言語・日本語の世界」(鈴木孝夫)を読み、記述問題4問を解く。

 

来月になったら、読書ノートも真面目に書こう。

 

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「一人一殺」井上日召ゆかりの大洗町護国寺へ。

◎6月16日(土)くもり。肌寒い。

水戸ホーリーホックvs大宮アルディージャの試合を見に行く前に、大洗町にある「明治と幕末の博物館」に行ってきた。その隣にある護国寺井上日召銅像があると聞いて、立ち寄ることに。井上日召日蓮宗の坊さんだ。そして五・一五事件につながる「血盟団事件」の首謀者でもある。

松本清張著『昭和史発掘』(3)によれば、この護国寺(本の中では「護国堂」)は、地元の水浜電鉄会社が宣伝と土地発展のために作ったそうだ。そして、近所で評判のいい井上日召を向かい入れたのだという。人生問題で相談にくる若者たちはたちまちこの坊さんに魅せられ、帰依者はどんどん増えていった。

日召は大洗町の出身ではない。彼は群馬県の生まれで、中学卒業後、専門学校を中退し満州に渡る。そこで商売をやったり、中国人と共に革命運動に参加したり、陸軍情報機関で働いたりと、さまざまな体験をしている。彼が日本に帰ってきたとき、目の当たりにしたのは農村の窮乏だった。現在の国家の状態を改造しなければ、日本も日本国民も救えない。その信念がテロへと走らせていく。

また、水戸の若者たちの中にも、明治維新水戸藩士にならって「昭和維新」を起こすなら水戸の手で、という機運が高まっていたようだ。スローガンは「一人一殺」。血盟団事件では井上準之助団琢磨が射殺された。

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護国堂には、「一人一殺/捨石となれ/先ず破壊/建設は向後の人等に任す」という文字が刻まれた碑がある。(「護国堂の賦」。本当はもっと長い)

昭和維新」って何だろう。当時の人々に与えた「明治維新の物語」のインパクトは相当大きかったに違いない。それにしても、本気の「世直し」ほど恐ろしいものはない。

 

◎6月22日(金)晴れ。暑い。

*勉強日記

<数学Ⅲ>

『数学Ⅲ 基礎問題精講』(P50-P61)第2章「複素数平面」の章をすべて終わらせる。自力で解けないものは解答を見て、手順がわかればよしとする。

 

<日本史>

金谷俊一郎著『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本<近現代史>』第1章「開国と江戸幕府の滅亡」~第3章「日清・日露戦争韓国併合」までを終わらせる。(P9-P114)

はじめてこの本に着手した。文字通り「なぜ」と「流れ」がわかって面白い。世界史同様、「近現代史」→「中世・近世史」→「原始・古代史」の順で遡って進めたい。

 

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スマホをほとんど見なくなった件/読書ノート 松本清張著『点と線』/世界史、数学Ⅲ

6月14日(木)くもり。たまに晴れ間。

スマホの料金プランを、使用したデータ容量に合わせて支払うプランに変更してから数か月たつ。このプランにしてから、月に1GB以内のデータ使用料で収まるようになった。というか、ほとんどスマホを見なくなってしまった。おかげで通勤時間が有効に使えるようになった。とはいっても、寝ているか本を読んでいるかのどちらかだ。

そんなわけで、通勤途中の隙間時間に読んだ本。

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松本清張著『点と線』(文春文庫)

意外とあっさり読める小説だった。福岡県の香椎海岸で心中したものと思われる男女の遺体が見つかる。しかし、遺体を調べたベテラン刑事は「これは殺人事件では?」と疑いを抱くのだ。「海の中道」の入口となる香椎は、先月旅行で行ったばかりの場所なのでワクワクした。

この小説が連載された1950年代の「旅」は、どこにいくにせよ、おそろしく時間がかかるものだった。警視庁の刑事が容疑者のアリバイを崩すべく、足を棒にして福岡から北海道まで駆けずり回るのだが、その「旅」の時間のかかること。そこに、なにかなつかしさを感じた。

青函連絡船も登場する。私も何度も乗ったことがある。名簿に二か所も名前を書いた覚えはないが、もしかすると忘れているだけかもしれない。

「四分間の仮説」はあまりにも有名なフレーズだ。ぜひ原作で味わってほしい。

 

一方、今読んでいる松本清張著『昭和史発掘』も6巻目に入った。

 

*勉強日記

<世界史>

『ナビゲーター世界史B④』57「戦後世界(3)」~58「戦後世界(4)」(P201-255)を読み、巻末の穴埋め問題をやる。

これで『ナビゲーター世界史B④』は2周やったことになる。時間をかけて一冊仕上げるより、一気に何回も読むほうが覚えられるような気がする。次は『ナビゲーター世界史B③』に「進む」予定だ。現代史を先にやってよかった。今とのつながりが確認できる。

 

<数学Ⅲ>

『初めから始める数学Ⅲpart1』2nd day「複素数極形式、ド・モアブルの定理」~3rd day「複素数と平面図形」(P20-48)を読み、練習問題を解く。第1章「複素数平面」はこれで終了。

数学Ⅲは予想に反してとても楽しい。隅から隅までノートを取りながらていねいに読む。ベクトルと三角比の復習のような章だったので、まだなんとかついていける。パソコンが「極形」を「極刑」と変換するので困る。

 

『数学Ⅲ 基礎問題精講』で複素数平面(第2章)の問題演習。(P26-49)

一気に第2章を終わらせてしまおうかと思ったが、疲れてきたので途中まで。あと12ページを残すのみだ。わからないものは、解説を見て理解するように努める。

 

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横浜フリューゲルス消滅から20年。

◎6月2日(土)晴れ。

フットボールチャンネルの連載記事「フリューゲルスの悲劇:20年目の真実」を読んで、涙が止まらなくなってしまった。

かつて、横浜フリューゲルスというJリーグのクラブがあった。1998年10月29日に横浜マリノスとの合併報道があり、1999年1月1日の天皇杯優勝をもって消滅。監督、選手、サポーター、クラブバスの運転手さんたちの当時の証言には胸をつかれる。

最後の試合、三ツ沢で「誰でもいい、助けてくれ」と叫んだ監督。必死に署名活動を行う選手やサポーターたち。(前年、消滅危機を乗り越えた清水サポも署名運動に際して助言をくれたという。)しかしその努力もむなしく、合併話は既定路線となる。「天皇杯は、まだ行き先が決まっていない若手のアピールの場にしてあげようよ」と言う先輩選手に、「(自分は出られなくてもいいから、最後に)強いフリューゲルスを見せたい」と答えた若手選手もいたそうだ。

天皇杯優勝報告会で「来期は××チームに行きます!」と宣言して去って行く選手たちを見送りながら、フリューゲルスのサポーターたちは何を思っただろう。事務所の整理のとき、フリューゲルスのマスコット「とび丸」の着ぐるみが出てきた。もう使わないからと、スタッフはカッターで切り刻んだという。

 

ところで、フリューゲルスANA一社のみでも存続できたのではないかと言われている。なぜ合併ありきになってしまったのか。20年もたったからこそ、誰か語ってくれてもよさそうなものだ。

 

*勉強日記

<現代文>

『現代文 標準問題精講』(P24-46)

3. 養老孟司「解剖学教室へようこそ」 4. 安井泉「ことばから文化へー文化がことばの中で息を潜めているー」 5. 香西秀信「事実は『配列』されているか?」を読む。記述問題も解く。

すべて読みやすい評論だった。記述問題の模範解答は、文章中のことばを使わず自分のことばで要約しているものが多い。だが私のように語彙力に自信がない人は、文章中のことばを使ってまとめるようにした方がいいんだろうな。

第一章「言語と思考」はこれで終了だ。

 

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「日本の黒い霧」いろいろ。

◎5月31日(木)くもり たまに小雨。

仕事帰りにいつものごとく、本屋さんに寄ってしまった。以前から読みたかった、松本清張著『日本の黒い霧』(上・下)を買う。「帝銀事件」だの「下山事件」だの、題名を見ただけでぞくぞくしてしまう。(「帝銀事件」は、以前CSで実録ドラマを見たが、不気味な事件だった。捕まった人が限りなく冤罪にみえるのも怖い。)

この本から「黒い霧」という流行語が生まれ、1969年から1971年に発覚したプロ野球八百長事件は「黒い霧事件」と呼ばれた。とはいってもリアルタイムでこの事件のことを知っているわけではないのだが、今回Wikipediaを読んで、かなりの大事件だったことを知り驚愕する。この八百長事件で多くのプロ野球選手が永久追放となった。

この時、西鉄の新人だった東尾修の話が面白い。当時、投手としてやっていく自信を失い野手転向を首脳陣に申し入れた東尾だったが、西鉄黒い霧事件で投手不足に陥ったため、野手転向を却下されたばかりか主力投手としてフル回転することになった。これがのちの200勝投手になるのだから、世の中わからない。

 

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文房具屋さんで、コクヨの100枚ノートを手に入れる。これで何冊目か?数学も現代文も歴史も化学も、全部同じノートでこなしている。そのため最後のページまで進むのが早いので、やり切ったような気になるところがいい。最後のページまで使い切ると、あっさり捨ててしまう。あまりノートは見直さないのだが・・・ダメかな?

 

*勉強日記

<現代文>

『現代文 標準問題精講』(P18-23)

2.鈴木孝夫「ことばと文化」を読む。記述問題もノートに書いてみる。

ことばがあるから世界は認識できる、という主張を述べた論説文。唯名論実在論(このテキストでは「実念論」)について書かれた文章はかなり読んだ。このテーマは現代文の頻出テーマだ。

 

<世界史>

『ナビゲーター世界史B④』の2周目。56「戦後世界(2)」のやり残しを最後までやる。次回ですべて終わらせよう。

 

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