こだいらぽんたの「基礎学力」勉強日記

基礎学力(高卒程度)を身につけたい。読書も旅もしたい。フットボールも見たい。

読書ノート

「なぜ第一次世界大戦は起きたのか。当時のヨーロッパの雰囲気がわかる一冊」 ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(8)一九一四年夏Ⅰ』(308日目~311日目)

ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(8)一九一四年夏Ⅰ』(山内義雄訳 白水Uブックス) 1914年6月28日サラエボで、オーストリア次期皇帝フランツ・フェルディナントがセルビア人青年に暗殺された。この事件がなぜ、どのようにして人類史上初…

「死ぬのはこんなにも大変なことなのか?」 読書ノート ロジェ・マルタン・デュ・ガール著 『チボー家の人々(7)ー父の死ー』(293日目~297日目)

ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(7)ー父の死ー』(山内義雄訳 白水Uブックス) 人は誰でも死ぬ。死ぬときは安らかに、眠るように死んでいきたい。ところが、思い通りにいくとは限らない。チボー氏の苦痛に満ちた最期は地獄絵そのもので…

「人は、すべての過去に結びつけられている。」 読書ノート ロジェ・マルタン・デュ・ガール著 『チボー家の人々(6)ーラ・ソレリーナー』 284日目~287日目

ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(6)ーラ・ソレリーナー』(山内義雄訳 白水Uブックス) 「ラ・ソレリーナ」とはイタリア語で「妹」という意味だ。この小説をジャックが雑誌に変名で発表していたことから、アントワーヌはジャックの居場…

「人間の行動なり意思決定には、自ら選び取れるものは案外少ない」 読書ノート ロジェ・マルタン・デュ・ガール著 『チボー家の人々(5)ー診察ー』 277日目~279日目

ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(5)ー診察ー』(山内義雄訳 白水Uブックス) 前巻から3年の月日がたった。時は1913年。アントワーヌ32歳。第5巻は医師として充実した日々を送っているアントワーヌの一日を切り取った巻となって…

「暴力で女を支配する男と、ダメ男ぶりで女を支配する男」 読書ノート ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(4)ー美しい季節Ⅱー』(268日目~271日目)

ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(4)ー美しい季節Ⅱー』(山内義雄訳 白水Uブックス) 4.美しい季節Ⅱ 『チボー家の人々』第4巻のあらすじを紹介する。 チボー家の長男アントワーヌは29歳。第3巻で、彼は、父親の秘書シャール氏の娘…

「恋はそれぞれ、その当事者に似る」 読書ノート ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(3)ー美しい季節Ⅰー』 261日目~266日目

ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(3)ー美しい季節Ⅰー』(山内義雄訳 白水Uブックス) 「美しい季節」には、登場人物たちのそれぞれの恋の物語が書かれている。表題の「恋はそれぞれ、その当事者に似る」は、巻末の店村新次氏の解説によ…

「ハラハラドキドキの展開。少年園の<特別室>に入れられたジャックに何が起こったのか?」 読書ノート『チボー家の人々(2)ー少年園ー』(山内義雄訳)254日目~257日目

ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(2)ー少年園ー』(山内義雄訳 白水Uブックス) 第2巻の前半はサスペンスタッチだ。感化院の<特別室>に入れられたジャックに何が起こっているのか。兄のアントワーヌが感化院に探りに行くシーンは、ハ…

「『大人たちの束縛から逃げ出せ!やつらに何がわかる!』 二人の少年の家出事件から物語は始まる」 読書ノート ロジェ・マルタン・デュ・ガール著 『チボー家の人々(1)ー灰色のノートー』(山内義雄訳)247日目~251日目

ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(1)ー灰色のノートー』(山内義雄訳 白水Uブックス) 面白い。面白すぎて止まらない。この本はチボー家の次男、ジャック・チボーをめぐる群像劇だ。司馬遼太郎の小説ではないが、さまざまな人々に視点が…

「人生は選ぶより、選ばされていることの方が多いかもしれない」 読書ノート モーパッサン著 『女の一生』(永田千奈訳)243日目~244日目

モーパッサン著『女の一生』(永田千奈訳 光文社古典新訳文庫) 結婚はこわい。いい相手なら幸福だが、とんでもない相手なら自分の一生を台無しにしてしまいかねない。『女の一生』の主人公ジャンヌは、とんでもない相手と結婚したために不幸を背負ってしま…

「現実と向き合おうとしない夫と、自分と他者の違いを認識できない妻と」 読書ノート フローベール著『ボヴァリー夫人』(芳川泰久訳)237日目~238日目

フローベール著『ボヴァリー夫人』(芳川泰久訳 新潮文庫) 『ボヴァリー夫人』とは、田舎医者シャルル・ボヴァリーに嫁いだエンマのことだ。彼女は恋愛小説が大好きで、情熱的な恋愛に憧れているのだが、現実の結婚生活は凡庸な夫との退屈な田舎暮らしに過…

「16世紀のフランス宮廷の姿がわかる小説。他人がうっかり落とした恋文を回し読みする貴族たち」 読書ノート ラファイエット夫人『クレーヴの奥方』(永田千奈訳)229日目~230日目

ラファイエット夫人著『クレーヴの奥方』(永田千奈訳 光文社古典新訳文庫) この本を読めば、16世紀のフランス宮廷がどんなところだったかわかる。みんなヒマだから、他人のウワサ話ばかりだ。誰かがポケットから恋文を落としたら、「この手紙は××公のポ…

「ジュリヤン=ソレルが『ほんとうのもの』を見出すまでの物語」 読書ノート スタンダール著『赤と黒(上・下)』(野崎歓訳)222日目~224日目

スタンダール著『赤と黒(上・下)』(野崎歓訳 光文社古典新訳文庫) 『赤と黒』は素晴らしい小説だった。主人公ジュリヤン=ソレルとの別れがつらくてなけてきた。ナポレオンに憧れ、自分を特別な何かだと信じ、心のままに突っ走っていくジュリヤン=ソレ…

「ちょっと風変わりな相思相愛を描いた恋愛小説」 読書ノート アベ・プレヴォー著『マノン・レスコー』(青柳瑞穂訳)211日目~216日目

アベ・プレヴォー著『マノン・レスコー』(青柳瑞穂訳 新潮文庫) 4月28日の記事にあげた「桑原武夫が選んだ教養ある日本人のための必読書『世界近代小説50選』」を1冊ずつ読んでみることにした。桑原武夫先生はフランス文学者なので、まずはフランス…

「ことばで考える世界は虚構である」 読書ノート 梶山雄一・上山春平著『空の論理<中観>ー仏教の思想3-』(207日目)

梶山雄一・上山春平著『空の論理<中観>ー仏教の思想3-』(角川ソフィア文庫) 「一切の存在は空である」とは、大乗仏教の原型をなす『般若経』の中心思想であり、ナーガールジュナ(龍樹)が「空の論理」として理論的に展開した。 この本を読んで、私の…

桑原武夫が選んだ教養ある日本人のための必読書「世界近代小説50選」+201日目~203日目(数学Ⅱ、日本史)

昨年、家の断捨離を敢行し、不必要なものを徹底的に捨てまくった。すると、まさかというところに、まさかというものが見つかるものだ。タンスの奥の方から、なんと本が出てきた。桑原武夫著『文学入門』(岩波新書)だ。初版は1950年。学生時代に買ったと記…

「文豪ゲーテの名著。挫折した人でも、この訳なら絶対に読める!」 読書ノート ゲーテ著『ファウスト<第一部>+<第二部>』(池内紀訳)194日目~195日目

ゲーテ著『ファウスト』<第一部>+<第二部>(池内紀訳 集英社文庫ヘリテージシリーズ) 『ファウスト』も「題名だけは有名だが、あまり読まれていないシリーズ」かもしれない。ところが読みやすい訳本を手に入れることができた。 『ファウスト』を読もう…

「仏教に対するいくつかの疑問を払拭してくれた一冊。これで1000円は安い!」 読書ノート 櫻部健・上山春平著『存在の分析<アビダルマ>ー仏教の思想2-』(189日目~190日目)

櫻部健・上山春平著『存在の分析<アビダルマ>ー仏教の思想2ー』(角川ソフィア文庫) 仏教の思想シリーズの2分冊目だ。読んでよかった。サンスクリット語はおろか、仏教の基礎知識も持たない人間に、難しい原始仏教の世界をわかりやすく教えてくれる研究…

「日本が沈没したらどこに行けばいい?難民になることのリアル」 読書ノート 小松左京著『日本沈没』(上・下)+172日目~173日目(世界史、数学Ⅱ)

小松左京著『日本沈没』(上・下)小学館文庫 1973年に出版されたこの本を今さら読む気になったきっかけは、最近テレビでやっていた『日本沈没』の映画をたまたまチラ見したことによる。「科学の粋を集めて日本沈没の危機を救う話かな」と思っていたらと…

「イエズス会はブラックな集団だったのか!?」 読書ノート パスカル著『パンセ(下)』+170日目~171日目(化学)

パスカル著『パンセ(下)』(塩川徹也訳 岩波文庫) 下巻の注釈にはイエズス会に関することがらが多く登場する。鹿児島に上陸したフランシスコ=ザビエル。上智大学を設立したイエズス会。ところが『パンセ』の下巻では、日本に縁が深いイエズス会について…

「神がいるかいないか、賭けてみないか?勝った場合の儲けは無限大だ!」 読書ノート パスカル著『パンセ(中)』+169日目(日本史)

パスカル著『パンセ(中)』(塩川徹也訳 岩波文庫) 前にも書いたが、パスカルの目標は、神を信じない人に向かって、キリスト教を信仰するように呼び掛けることだ。 人間は自分自身の欠点と悲惨さに我慢ならない。それにも関わらず、他人からは良く思われた…

「自分が心底救われたいと思わなければ、信仰には意味がない」 読書ノート パスカル著『パンセ(上)』(塩川徹也訳)167日目~168日目(数学Ⅱ)

パスカル著『パンセ(上)』(塩川徹也訳 岩波文庫) パスカルが亡くなった後、さまざまな大きさと形の紙片に記された断片的な文章の堆積が見つかった。それが「パンセ」(断想)だ。 「人間は一本の葦にすぎない。自然のうちで最もか弱いもの、しかしそれは…

「この本で職場での悩みが吹っ切れた。書評というよりは人生相談の書」 読書ノート 佐藤優著『僕ならこう読む』+146日目~147日目(世界史、数学A)

佐藤優著『僕ならこう読む』(青春新書インテリジェンス) この本は佐藤さんの本の中ではかなり読みやすく、読むのが遅い私でも2時間もあれば読める。『僕ならこう読む』というタイトルから、書評だけが書かれているのかと思いきや、中身は「人間関係で嫌な…

「櫛挽の技が、考え方の違う人間たちをひとつにまとめあげていく世界」 読書ノート 木内昇著「櫛挽道守」+132日目~133日目(世界史、数学A)

木内昇著「櫛挽道守」集英社文庫 「くしひきちもり」と読む。この本は桜蔭中学校の入試問題で知った。時代は幕末。木曽山中の藪原宿で、神業の腕を持つ櫛職人の父親を師と仰ぎ、女性でありながら櫛挽に生涯をささげた「登瀬」の物語だ。ここで登場する「お六…

「様々なものを失い続けるだけの人間というものを、力強く肯定してくれる物語」 村上春樹著「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」(上・下)+130日目~131日目(化学)

村上春樹著「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」(上・下)新潮文庫 数日前、読書ノート「知恵と慈悲<ブッダ>ー仏教の思想1」で、仏教は人間の有限性の不安に向き合った宗教だと書いた。どんなに楽しい時も永遠には続かない。人間は時の流れの…

「『自我を圧殺し、自己を忘却せよ』という教えは仏教にはない」 読書ノート 増谷文雄・梅原猛著「知恵と慈悲<ブッダ>ー仏教の思想-1」+125日目~126日目(世界史)

増谷文雄・梅原猛著「知恵と慈悲<ブッダ>ー仏教の思想1」(角川ソフィア文庫) どんな宗教も自分の不安や苦しみに向き合ってくれなければ意味がない。自分が生きていくうえで、不安なことや苦しいことを「わかってくれる」教えでなければこれっぽっちも心…

「数学界の最大の謎に果敢に挑んだ数学者たちの物語」 読書ノート サイモン・シン「フェルマーの最終定理」(青木薫訳)+118日目~119日目(数学)

サイモン・シン著「フェルマーの最終定理」(青木薫訳 新潮文庫) この本はギャラリーが多い。ブックレビューは「面白い!」「素晴らしい!」と大絶賛の嵐だ。そりゃそうだ。本当に面白いのだから仕方がない。数学に詳しくない人間でもぐいぐい引き込まれて…

「フランス文学素人の私でも心から楽しめた。宮下先生、翻訳してくださってありがとう!」 読書ノート ラブレー著「第五の書ーガルガンチュアとパンタグリュエル5」(109日目~110日目)

ラブレー著「第五の書ーガルガンチュアとパンタグリュエル5」(宮下志朗訳 ちくま文庫) いやはや、読み応えのある名著だった。ど素人の私でも楽しむことができた。それもこれも宮下先生の訳と注釈がわかりやすかったからに他ならない。政治的なことや宗教…

「ローマ教皇を徹底的におちょくるパンタグリュエルと仲間たち」 読書ノート ラブレー著「第四の書ーガルガンチュアとパンタグリュエル4」(108日目)

ラブレー著「第四の書ーガルガンチュアとパンタグリュエル4」(宮下志朗訳 ちくま文庫) パンタグリュエルと仲間たちは「聖なる酒びん」のご神託を授かるべく、「北方インドはカタイの近く」にある聖バクブックの神託所をめざして大航海へと船出する。どう…

「『パンタグリュエル』の旧世界の話は、村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を思い起こさせる」 読書ノート ラブレー著「パンタグリュエルーガルガンチュアとパンタグリュエル2」(104日目~105日目)

ラブレー著「パンタグリュエルーガルガンチュアとパンタグリュエル2」(宮下志朗訳 ちくま文庫) 第2巻は巨人王ガルガンチュアの息子、パンタグリュエルが主人公だ。前半はパンタグリュエルがフランスのさまざまな地で学問を修め、この物語の重要人物であ…

「奥深いけどふざけてる。こんな風刺本、誰にも書けない!」 読書ノート ラブレー著「ガルガンチュアーガルガンチュアとパンタグリュエル1」(宮下志朗訳)+(100日目~103日目)

ラブレー著「ガルガンチュアーガルガンチュアとパンタグリュエル1」(宮下志朗訳 ちくま文庫) 「題名は知られているが、意外と読まれていない名作シリーズ」。今回はフランス・ルネサンスを代表する作家、フランソワ・ラブレー著「ガルガンチュアとパンタ…

「人間の祖先が猿だったなんて、どこにも書いてない!」 読書ノート ダーウィン「種の起源」(渡辺政隆訳)+95日目~96日目(日本史、化学)

ダーウィン「種の起源(上・下)」(渡辺政隆訳 光文社古典新訳文庫) 私はダーウィンのことを誤解していた。「人間の祖先は猿だった。猿が進化して人間になったのだ」という説をぶち上げて、世界中の人たちから非難された人だと思っていた。ところが「種の…

「佐藤優さんに国家の存在の有無を突っ込まれて、マルクスは困っているんじゃないだろうか?」読書ノート 佐藤優「『資本論』の核心」+87日目~92日目(日本史、化学)

佐藤優著「『資本論』の核心 純粋な資本主義を考える」(角川新書) 大きな声では言えないが、私はカール=マルクスの「資本論」第一巻を読んだことがある。なぜ「大きな声では言えない」のかというと、「読んだ」というよりは「見た」と言う方が正しいから…

「人間のやることには限界がある」 読書ノート 唯円著・親鸞述「歎異抄」(川村湊訳)+79日目~82日目(世界史、数学A)

唯円著・親鸞述「歎異抄」(川村湊訳 光文社古典新訳文庫) 私の実家では、葬式や法事の時は浄土真宗のお寺でお経をあげてもらっていた。だからというわけではないが、浄土真宗を開いた親鸞のことばである「歎異抄」にはいちいち納得できた。何よりも、親鸞…

「思想体系がなければ、読書をしても意味がない」 読書ノート ショーペンハウアー「読書について」(鈴木芳子訳)+74日目~78日目(日本史、化学)

ショーペンハウアー「読書について」(鈴木芳子訳 光文社古典新訳文庫) この本は読書をライフワークとする人にとって、一度は読むべき名著だと思う。単なるハウツー本ではない。本を読むとはどういうことか、何をどのように読むべきか、読者に真剣に考えさ…

「最高に面白い!なぜ今まで、こんなに面白いエッセイを読まなかったのか!?」 読書ノート 清少納言「枕草子」+67日目~69日目(世界史、数学A)

清少納言「枕草子」(上・下 石田穣二訳注 角川ソフィア文庫) 自分の不勉強を棚に上げるようで申し訳ないが、高校で古文がつまらなかった理由のひとつが、肝心の「中身」が面白いと思えなかったことだ。おそらく、読解に費やす量が圧倒的に少なかったからだ…

イスラーム教はキリスト教に似ているようで、やっぱり似ていなかった。 読書ノート 井筒俊彦「イスラーム文化」(60日目~62日目)

井筒俊彦「イスラーム文化ーその根底にあるものー」(岩波文庫) 世界史の勉強はイスラーム世界に突入した。せっかくアウグスティヌスの著作を読んだのだから、今度はイスラーム教関連の本を読みたいと思い、この本を手に取った。最近、宗教関連の本が続いて…

読書ノート 「虫めづる姫君 堤中納言物語」(蜂飼耳訳)+58日目~59日目(日本史、化学)

作者未詳「虫めづる姫君 堤中納言物語」(蜂飼耳訳 光文社古典新訳文庫) 日本史の勉強が平安時代に入ったので、この時代の古典を少し読んでみたくなった。とはいえ、古文は基本文法も単語も全く知らないので、現代語訳で読めてなるべく薄い本を・・・と思い…

読書ノート 池上彰・佐藤優「新・リーダー論」 自己実現ばかり追い求める世の中からは、真のリーダーは生まれない(49日目~50日目)

池上彰・佐藤優「新・リーダー論 大格差時代のインテリジェンス」(文春新書) 1.新しい時代のリーダーは簡単には生まれない 「自分の個性を大切にしよう」「自分らしい生き方を大切にしよう」と言われるのは今に始まったことじゃない。私だって学生時代、…

「時間とは何か?神は天地を作る前は何をしていたのか?」 読書ノート アウグスティヌス「告白Ⅲ」+45日目~46日目(世界史、数学)

アウグスティヌス「告白Ⅲ」(山田晶訳 中公文庫) 最終巻「告白Ⅲ」は哲学的な要素が入ってきて、突然難しくなる。私の読解力(および基礎知識)では理解できないところも多い。それにしても、1600年前によくも「時間とは何か」という問いをたてられたも…

「悪はどこから来たのか?善を創造したのが神ならば、悪を作ったのも神なのか?」 読書ノート アウグスティヌス「告白Ⅱ」(44日目)

アウグスティヌス「告白Ⅱ」(山田晶訳 中公文庫) アウグスティヌスは北アフリカのタガステに生まれた。カルタゴに遊学し、マニ教に入信。その後、修辞学をカルタゴやローマで教え、そして修辞学教授としてミラノへと渡った。ミラノで出会った司教アンブロシ…

読書ノート アウグスティヌス「告白Ⅰ」(山田晶訳)+42日目~43日目(日本史、化学)

アウグスティヌス「告白Ⅰ」(山田晶訳 中公文庫) アウグスティヌスは、古代ローマカトリック教会の教義を確立するために力をつくした「最大の教父」といわれる。世界史の参考書ではかなりはじめの方に出てくる。青木先生の実況中継で「告白録(「告白」のこ…

読書ノート 村田沙耶香「コンビニ人間」 世の中を生きづらいと思っているならこんな生き方もある(40日目~41日目)

村田沙耶香「コンビニ人間」(文藝春秋) 友人から借りた一冊だ。あっという間に読んでしまった。主人公の古倉恵子は36歳未婚女性。大学一年生の時からずっとコンビニでアルバイトをして現在にいたる。この設定から、「主人公が社会からの疎外感を感じて様…

32日目~33日目(日本史、化学)+読書ノート 司馬遼太郎「空海の風景」(上・下)

司馬遼太郎「空海の風景」(上・下 中公文庫)は、最近読んだものではない。しかし日本史の参考書で遣唐使の記述を読んで、この本を思い出した。空海は命がけで真言宗を学び、真言宗の専門家になった。同時に唐に渡った最澄は、天台宗を学びその道の専門家に…

17日目 読書ノート マルクス=アウレーリウス「自省録」(神谷美恵子訳)

マルクス=アウレーリウス「自省録」(神谷美恵子訳 岩波文庫) 青木先生が「実況中継」で「一読に値する」と推していた、教父アウグスティヌスの「自省録」。そこまでお勧めの古典ならぜひ読みたい。しかし「自省録」は「自省録」でも、私は間違えて、マル…

16日目(数学、日本史)+ぽんたの読解力を飛躍的に上げたスゴイ本(2)

以前の日記で言及した「お母さんが教える国語 印つけとメモ書きワークブック」の方法をていねいにこなすことで、時間はかかるけれども、本文を1行たりとも読み飛ばさず、最後まで読み切ることができるようになった。高校の授業についていけなかった落ちこぼ…

15日目(世界史)+読書ノート ソポクレス「オイディプス王」(藤沢令夫訳)

「青木の世界史B実況中継」に感化されて読んだ本、第二弾。 ソポクレス「オイディプス王」(藤沢令夫訳 岩波文庫)を読んでみた。「実況中継」の表記では「ソフォクレス」になっている。 脚本形式だが、非常に読みやすかった。描写が生々しくてグロテスクで…

13日目(世界史、数学)+ぽんたの読解力を飛躍的に上げたスゴい本

昨日の「ソクラテスの弁明」ではないが、「自分はわかっている」とか「自分はできる」という思い込みに、私はずっと囚われていたような気がする。まず第一に、私は一人前に本が読めると思っていた。 でも、振り返ってみると、最後まで読み通すことのできた本…

12日目(化学)+読書ノート プラトン「ソクラテスの弁明」

プラトン「ソクラテスの弁明」(納富信留訳 光文社古典新訳文庫)を読んだ。 「青木の世界史B実況中継」に感化され、題名は有名だけど、誰もが読んでいるわけではない「名著」を読んでみたくなった。この本は薄かったので、私でも何とか読めるのではないか…

5日目(数学)+読書ノート 村上春樹「風の歌を聴け」

最近、村上春樹ばかり読んでいる。今まで意味もなく避けていたけれど、読みだしたら面白くて止まらなくなった。一気に10冊くらい読んだ。今までどうして読まなかったんだろう。 たとえばデビュー作の『風の歌を聴け』では、親友の「鼠」に向かって吐いた「…