こだいらぽんたの「基礎学力」勉強日記

基礎学力(高卒程度)を身につけたい。読書も旅もしたい。フットボールも見たい。

読書ノート

「炭鉱で働く悲惨な人々の、明るい希望で終わる物語」 読書ノート エミール・ゾラ著『ジェルミナール』(266日目~268日目)

12月6日(水)晴れ。 エミール・ゾラ著『ジェルミナール(上・中・下)』(安士正夫訳 岩波文庫) *<読書ノート>エミール・ゾラ著『ジェルミナール』全巻(上・中・下)読了。労働者が低賃金でこき使われている悲惨さを描いた点では、スタインベックの『…

JR東日本『トランヴェール』。内容の濃さに感激。+読書ノート 佐藤優・高橋巖著『なぜ私たちは生きているのか』(248日目~250日目)

◎11月28日(水)晴れ。暑い。 *友人が「ぽんたの好きな河井継之助が載ってるよ」と、JR東日本が発行している雑誌『トランヴェール』(2017年11月号)をわざわざ持ってきてくれた。 この前訪れたばかりの只見町がクローズアップされているではないか。書かれ…

小豆島に着いたとたん、かどやのごま油の香りがした。(244日目~247日目)

◎11月25日(土)小豆島はくもり。時々晴れ。 *初めての小豆島。気の置けない仲間たち女性6人で行く。高松からフェリーに乗って小豆島に着くと、ごま油のいい香りが充満している。我が家では「かどや」のごま油を使っているが、小豆島発祥の会社だとは知ら…

料理本で一番大変なのはレシピ書きではないだろうか。+読書ノート 小川糸著『ツバキ文具店』(241日目~243日目)

◎11月22日(水)晴れ。夜から雨。 *仕事だけの一日。うまくいかないことばかりで疲れた。早く寝よう。 *「くらこん塩こんぶ」を使った簡単メニューを作る。白菜と豚バラを炒め塩こんぶをひとつかみ入れて味をつけるというもの。こんぶから旨味が出るからか…

正岡子規の『古今和歌集』に文句つけ放題の件や、鈴木隆行選手に対する感謝のことなど。(239日目~240日目)

◎11月20日(月)くもり→晴れ。寒い。 *今日から本格的な冬。かなり寒い。仕事には新しいダウンコートを着ていく。今年、少し暖かくなってから買ったもので、ずっと出番を待っていたのだ。 *知人から『ツバキ文具店』(小川糸著)を借りた。パラパラっと目…

中巻しか置いてない本屋さんの本棚を見ると落ち着かない。(232日目~233日目)

◎11月13日(月)晴れ。夜に大雨。 *引き続き『ジェルミナール』(上巻)を読んでいる。炭鉱で働く登場人物たちは汚い言葉を飛ばし合いケンカばかりしている。地獄のような労働環境に加え、安すぎる賃金で食べることもままならない。汚いことばでも喚き散ら…

Vファーレン長崎のJ1昇格に感激。(230日目~231日目)

◎11月11日(土)くもりっぽい晴れ。 *深夜、ケーブルテレビで映画『キューブ』がやっていたので観てしまう。何度見ても面白い。グロい映画でも、何度も見たくなるものと趣味が悪くて腹立たしいものとがある。その違いはどこにあるんだろう。 *読書日記を書…

『ジャン・クリストフ』全4巻読了。クリストフの生活力の旺盛さに脱帽。+294日目~296日目(化学、世界史)

◎11月5日(日)晴れ。 勉強日記を記す。 <化学> *「宇宙一わかりやすい高校化学(無機化学)」Chapter11「遷移元素」11-1「遷移元素」~11-8「鉄イオン(Ⅱ)」の解説を読み、巻末の確認問題を解く。 Fe²⁺とFe³⁺はこの試薬にこのような反応をする、沈殿物…

読書ノート2冊分を簡単に。+288日目~289日目(数学B)

◎10月30日(月)晴れ。かなりの強風。 *友人に借りた本を返す。『こどもの城殺人事件』(ヒキタクニオ著 角川文庫)と『だから荒野』(桐野夏生著 文春文庫)。どちらも面白かった。 『こどもの城殺人事件』は、警察官が取調室で情報を聞き出す手法にスポッ…

「タコの絵ばかり描いていた小学生が、どうやってさかなクンになったのか?」 読書ノート さかなクン著 『さかなクンの一魚一会』(281日目~284日目)

◎10月23日(月)曇りから晴れ。風が強い。 *読書ノート さかなクン著『さかなクンの一魚一会~まいにち夢中な人生!~』(講談社) 詳しくは「こだいらぽんたの読書日記」に書いたので、ここでは簡単に触れる。 さかなクンは小学校の頃、タコに魅せられ、タ…

「子どもの早期英語教育は、日本語読解力の低下を招く」 読書ノート 榎本博明著『その「英語」が子どもをダメにする』(276日目~277日目)

◎10月18日(水)晴れ 夜遅くから雨 *読書ノート 榎本博明著『その「英語」が子どもをダメにする』(青春新書インテリジェンス) 子どもの早期英語教育は百害あって一利なし、ということをさまざまなデータを用いて解説した本だ。日本語力があやふやなときに…

「『もっとも読まれていない名作のひとつ』は本物の名作だった!」 ロジェ・マルタン・デュ・ガール著 『チボー家の人々(12)』『チボー家の人々(13)』(246日目~250日目)

ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(12)ーエピローグⅠー』『チボー家の人々(13)ーエピローグⅡー』(山内義雄訳 白水Uブックス) 『チボー家の人々』第12巻と第13巻「エピローグ」は、第一次世界大戦終結を目前とした1918年5月から始まる…

「編集者や校閲者のチェックがきいている情報は信用に値する。」 読書ノート 池上彰・佐藤優著『僕らが毎日やっている最強の読み方』(東洋経済新報社)+241日目~245日目(日本史、化学、世界史、数学B)

池上彰・佐藤優著『僕らが毎日やっている最強の読み方』(東洋経済新報社) 発売日にこの本を買ったものの、9ヶ月間ずっと積読状態だった。なぜなら、本の中で「重要だと思われる部分」にあらかじめ線が引いてあり、それが1ページの中に何か所も存在して読…

「死が身の回りから遠ざかっている今だからこそ、この本を読んでもらいたい。」 ロジェ・マルタン・デュ・ガール著 『チボー家の人々(11)一九一四年夏Ⅳ』(236日目~240日目)

ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(11)一九一四年夏Ⅳ』(山内義雄訳 白水Uブックス) 「一九一四年夏」の最終巻だ。月並みな感想で申し訳ないが、戦争だけは絶対に避けなければならない「悪」だと思った。「ふつうの生活」ができなくなる…

「普通の人々が、どのように戦争に引き込まれていったのか。そのリアルさに震える」 ロジェ・マルタン・デュ・ガール著 『チボー家の人々(10)一九一四年夏Ⅲ』(228日目~232日目)

ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(10)一九一四年夏Ⅲ』(山内義雄訳 白水Uブックス) フランス国民の大多数は戦争反対だった。誰しも戦場で殺し合いなんてしたくなかった。ところがいつの間にかずるずると戦争に引き込まれ、「領土保全の…

「第一次世界大戦はどうしても避けられなかったのか?」 ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(9)一九一四年夏Ⅱ』(218日目~222日目)

ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(9)一九一四年夏Ⅱ』(山内義雄訳 白水Uブックス) 第一次世界大戦は避けられなかったのだろうか。避けられたとすれば、どのような手立てがあったのだろうか。当時のフランス人たちは「戦争なんて起きる…

「なぜ第一次世界大戦は起きたのか。当時のヨーロッパの雰囲気がわかる一冊」 ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(8)一九一四年夏Ⅰ』(308日目~311日目)

ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(8)一九一四年夏Ⅰ』(山内義雄訳 白水Uブックス) 1914年6月28日サラエボで、オーストリア次期皇帝フランツ・フェルディナントがセルビア人青年に暗殺された。この事件がなぜ、どのようにして人類史上初…

「死ぬのはこんなにも大変なことなのか?」 読書ノート ロジェ・マルタン・デュ・ガール著 『チボー家の人々(7)ー父の死ー』(293日目~297日目)

ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(7)ー父の死ー』(山内義雄訳 白水Uブックス) 人は誰でも死ぬ。死ぬときは安らかに、眠るように死んでいきたい。ところが、思い通りにいくとは限らない。チボー氏の苦痛に満ちた最期は地獄絵そのもので…

「人は、すべての過去に結びつけられている。」 読書ノート ロジェ・マルタン・デュ・ガール著 『チボー家の人々(6)ーラ・ソレリーナー』 284日目~287日目

ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(6)ーラ・ソレリーナー』(山内義雄訳 白水Uブックス) 「ラ・ソレリーナ」とはイタリア語で「妹」という意味だ。この小説をジャックが雑誌に変名で発表していたことから、アントワーヌはジャックの居場…

「人間の行動なり意思決定には、自ら選び取れるものは案外少ない」 読書ノート ロジェ・マルタン・デュ・ガール著 『チボー家の人々(5)ー診察ー』 277日目~279日目

ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(5)ー診察ー』(山内義雄訳 白水Uブックス) 前巻から3年の月日がたった。時は1913年。アントワーヌ32歳。第5巻は医師として充実した日々を送っているアントワーヌの一日を切り取った巻となって…

「暴力で女を支配する男と、ダメ男ぶりで女を支配する男」 読書ノート ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(4)ー美しい季節Ⅱー』(268日目~271日目)

ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(4)ー美しい季節Ⅱー』(山内義雄訳 白水Uブックス) 4.美しい季節Ⅱ 『チボー家の人々』第4巻のあらすじを紹介する。 チボー家の長男アントワーヌは29歳。第3巻で、彼は、父親の秘書シャール氏の娘…

「恋はそれぞれ、その当事者に似る」 読書ノート ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(3)ー美しい季節Ⅰー』 261日目~266日目

ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(3)ー美しい季節Ⅰー』(山内義雄訳 白水Uブックス) 「美しい季節」には、登場人物たちのそれぞれの恋の物語が書かれている。表題の「恋はそれぞれ、その当事者に似る」は、巻末の店村新次氏の解説によ…

「ハラハラドキドキの展開。少年園の<特別室>に入れられたジャックに何が起こったのか?」 読書ノート『チボー家の人々(2)ー少年園ー』(山内義雄訳)254日目~257日目

ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(2)ー少年園ー』(山内義雄訳 白水Uブックス) 第2巻の前半はサスペンスタッチだ。感化院の<特別室>に入れられたジャックに何が起こっているのか。兄のアントワーヌが感化院に探りに行くシーンは、ハ…

「『大人たちの束縛から逃げ出せ!やつらに何がわかる!』 二人の少年の家出事件から物語は始まる」 読書ノート ロジェ・マルタン・デュ・ガール著 『チボー家の人々(1)ー灰色のノートー』(山内義雄訳)247日目~251日目

ロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々(1)ー灰色のノートー』(山内義雄訳 白水Uブックス) 面白い。面白すぎて止まらない。この本はチボー家の次男、ジャック・チボーをめぐる群像劇だ。司馬遼太郎の小説ではないが、さまざまな人々に視点が…

「人生は選ぶより、選ばされていることの方が多いかもしれない」 読書ノート モーパッサン著 『女の一生』(永田千奈訳)243日目~244日目

モーパッサン著『女の一生』(永田千奈訳 光文社古典新訳文庫) 結婚はこわい。いい相手なら幸福だが、とんでもない相手なら自分の一生を台無しにしてしまいかねない。『女の一生』の主人公ジャンヌは、とんでもない相手と結婚したために不幸を背負ってしま…

「現実と向き合おうとしない夫と、自分と他者の違いを認識できない妻と」 読書ノート フローベール著『ボヴァリー夫人』(芳川泰久訳)237日目~238日目

フローベール著『ボヴァリー夫人』(芳川泰久訳 新潮文庫) 『ボヴァリー夫人』とは、田舎医者シャルル・ボヴァリーに嫁いだエンマのことだ。彼女は恋愛小説が大好きで、情熱的な恋愛に憧れているのだが、現実の結婚生活は凡庸な夫との退屈な田舎暮らしに過…

「16世紀のフランス宮廷の姿がわかる小説。他人がうっかり落とした恋文を回し読みする貴族たち」 読書ノート ラファイエット夫人『クレーヴの奥方』(永田千奈訳)229日目~230日目

ラファイエット夫人著『クレーヴの奥方』(永田千奈訳 光文社古典新訳文庫) この本を読めば、16世紀のフランス宮廷がどんなところだったかわかる。みんなヒマだから、他人のウワサ話ばかりだ。誰かがポケットから恋文を落としたら、「この手紙は××公のポ…

「ジュリヤン=ソレルが『ほんとうのもの』を見出すまでの物語」 読書ノート スタンダール著『赤と黒(上・下)』(野崎歓訳)222日目~224日目

スタンダール著『赤と黒(上・下)』(野崎歓訳 光文社古典新訳文庫) 『赤と黒』は素晴らしい小説だった。主人公ジュリヤン=ソレルとの別れがつらくてなけてきた。ナポレオンに憧れ、自分を特別な何かだと信じ、心のままに突っ走っていくジュリヤン=ソレ…

「ちょっと風変わりな相思相愛を描いた恋愛小説」 読書ノート アベ・プレヴォー著『マノン・レスコー』(青柳瑞穂訳)211日目~216日目

アベ・プレヴォー著『マノン・レスコー』(青柳瑞穂訳 新潮文庫) 4月28日の記事にあげた「桑原武夫が選んだ教養ある日本人のための必読書『世界近代小説50選』」を1冊ずつ読んでみることにした。桑原武夫先生はフランス文学者なので、まずはフランス…

「ことばで考える世界は虚構である」 読書ノート 梶山雄一・上山春平著『空の論理<中観>ー仏教の思想3-』(207日目)

梶山雄一・上山春平著『空の論理<中観>ー仏教の思想3-』(角川ソフィア文庫) 「一切の存在は空である」とは、大乗仏教の原型をなす『般若経』の中心思想であり、ナーガールジュナ(龍樹)が「空の論理」として理論的に展開した。 この本を読んで、私の…