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こだいらぽんたの「基礎学力」勉強日記

基礎学力(高卒程度)を身につけたい。読書も旅もしたい。フットボールも見たい。

「人間のやることには限界がある」 読書ノート 唯円著・親鸞述「歎異抄」(川村湊訳)+79日目~82日目(世界史、数学A)

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唯円著・親鸞述「歎異抄」(川村湊訳 光文社古典新訳文庫)

私の実家では、葬式や法事の時は浄土真宗のお寺でお経をあげてもらっていた。だからというわけではないが、浄土真宗を開いた親鸞のことばである「歎異抄」にはいちいち納得できた。何よりも、親鸞の「他力本願」という教えそのものが、自分には腑に落ちるのだ。キリスト教の「原罪」ではないが、人間にはどうしようもないダメなところがある。嫉妬深さだとか、ちょっとしたことを大げさに言ってしまうところだとか、見栄っ張りなところとか、自分だけは損をしないようにふるまうところとか。そういった人間のどうしようもないところは「自力」では絶対に「治す」ことはできない。少なくとも私はそう思っている。いくら善いことをやろうと思っていても、そんな人間のやることだから限界があるのは当然だ。だからこそ、人間の力を超えた「何か」に頼るしかない、というのはとてもよくわかる。

歎異抄」で一番印象的だったのはここだ。「唯円房はわしの言うことに絶対そむかないと言えるか」と問いかける親鸞。「もちろんです」と答える唯円に「じゃあ、人を千人殺したら往生できると言われたら殺すのか」と親鸞は畳みかける。唯円は驚いて「千人どころか一人だって殺せません」と言う。「それじゃあ、なぜわしの言うことにそむかないなどと言ったのか」と、親鸞はきつい言葉を返す。このやり取りから唯円は学ぶのだ。

「これでわかるやろ。なにごとでも人や自分の心のままになるんやったら、往生のために千人殺せと言われたら、殺さんとあかん。そやけど、そんな業縁はないので、一人かて害することはできしまへん。自分の心が善うて殺さんちゅうことではないということや。

また『害せえへんと思うても、百人千人を殺すことかてあるんや』といわはった。おっしゃったのは、ワイらの自分の心で、善いことは善い、悪いことは悪いと思うことなどやなしに、願のフシギさに助けられておることを、知らずにいるちゅうことの教えなんやなあ」(34ページ)

善い人間だから人殺しをしないのではない。その人の持つ「縁」がそうさせているだけだというのだ。一方、状況さえ変われば、人間はいくらでも人殺しができるという。他人を傷つけまいとする人間の「善い心」なんて、意外と自分勝手ではかないものなのかもしれない。

歎異抄」の最後は、唐突に「流罪記録」で終わる。他力本願の教えを広めた罪(!)で法然親鸞らは島流しになっているのだ。また、法然の弟子4人は処刑されている。この終わり方は凄みがある。人間の努力ではどうにもならないことがあることを、法然親鸞が身をもって教えてくれているからだ。善いことをしようが、悪いことをしようが、不幸は誰にでも等しく襲いかかる。それがわかっていれば、運命を呪って変にいじけたり、人間が壊れてしまったりすることはないような気がする。

  

◎勉強日記

<世界史>

「青木の世界史B実況中継➀」第20回「朝鮮史」。17世紀までの通史を駆け足で学ぶ。朝鮮半島と日本は切っても切れない関係だ。

渤海」の文字を見るとなぜか心がおどる。よくよく考えてみたら、ソテジワアイドルの「渤海を夢見て」をクルマの中で何度も聞いているせいで、あの曲が頭の中で自動再生されるのだ。渤海は日本とも交流が深かった文明国だ。建国者の大祚栄は韓国でドラマにもなったらしいが、私は見ていない。

豊臣秀吉朝鮮侵略に立ち向かった英雄、李舜臣だってもちろん知っている。そういえば、この李舜臣について、司馬遼太郎がびっくりするようなことを書いていた。

李舜臣の研究は、当時(ぽんた注:日露戦争の頃)、李舜臣という名も韓国人は知らなかった。とっくの昔に忘れてしまっていた。李舜臣を発見したのは明治の日本海軍でした。その研究をやったのも明治の日本海軍でした」(司馬遼太郎「『明治』という名の国家」(下)NHKブックス

朝鮮半島の英雄、李舜臣を発見したのは日本人だったというのだ。これ、本当なのだろうか?韓国人に言ったら「そんなバカな!」と怒られそうだが。

韓国国旗の太極旗が朱子学の世界観を図解化したものだということは初耳だった。また、朝鮮国の両班の多くが満州人王朝の清朝皇帝の正当性を認めず、自分たち朝鮮国こそ中華文明を継承していると自認していた話も初めて聞いた。韓流ドラマでは、清国の使者に侮蔑的なことばは一切言っていなかった。本当は「この満州人め。なんだ、その辮髪とやらは」と思っていたのだろうか?いろいろ想像すると面白い。

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問題集「ツインズ・マスター」の該当部分がよくわからない。今回はスキップすることにした。

 

<数学>

「初めから始める数学A」3rd day「組み合わせの数 nⅭrとその応用」の解説を読み、練習問題を解く。順列の数、組み合わせの数は、高校時代の授業で「先生が何か言ってた」くらいの記憶しかない。だが今回注意深く解説を読んだおかげで、順列や組み合わせが何なのか、だんだんわかってきた。もちろん馬場先生はやさしい問題で理解できるように誘導してくれているのだろうけれど、今まで「何がわからなかったのかがわからない」ほど面白くなってきた。

   ↓

問題集「基礎問題精講」102「階乗、nPr, nCrの計算」から113「重複組み合わせ」の例題のみをやる。

102の(2)(ⅱ)の証明問題ははじめ少し迷った。何とかできたことがうれしい。それよりも迷ったのは103「順列(Ⅰ)場所指定」の(4)(5)だ。自力で解けないので解答を見て解き方をなぞった。なんとか理解できた(と思う)。

108「組合せ(Ⅱ)」には図形の問題が出てきた。図形を見たとたん「だめだ!」と思ってしまう癖はなんとかならないものか。自力で解けず解答を見たが、たいしたことなかった。110「組分け(Ⅰ)」も、私にとって初見では難しい。「精講」で書かれたことをじっくり読んで理解することした。

 

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