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こだいらぽんたの「基礎学力」勉強日記

基礎学力(高卒程度)を身につけたい。読書も旅もしたい。フットボールも見たい。

「佐藤優さんに国家の存在の有無を突っ込まれて、マルクスは困っているんじゃないだろうか?」読書ノート 佐藤優「『資本論』の核心」+87日目~92日目(日本史、化学)

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佐藤優著「『資本論』の核心 純粋な資本主義を考える」(角川新書)

 

大きな声では言えないが、私はカール=マルクスの「資本論」第一巻を読んだことがある。なぜ「大きな声では言えない」のかというと、「読んだ」というよりは「見た」と言う方が正しいからだ。「一行も読み飛ばさず目を通そう」を目標にしたが、とにかく難しくて、3ページ読むだけで日が暮れてしまった時もある。わからないところをノートに書き出して、何を言っているのか考えて、あれこれ解説書を読んで、やっぱりわからなくて。結局、第一巻を読む(見る?)のに三か月もかかってしまった。

もちろん自力で読めるわけがない。デヴィッド=ハーヴェイの「<資本論>入門」(作品社)の解説がていねいなので、この本を参考にした。池上彰「高校生からわかる『資本論』」(集英社)にも本当に助けられた。

というわけで「資本論」について「理解できた」とは言えないけれど、頭の端っこには「資本論」の断片的なものが引っかかっているから、「資本論」関係の本を読むときは「資本論」を読んだことのない人よりは、ほんの少しばかりアドバンテージがあると思う。

だから、「『資本論』の核心」も面白く読めた。(もともと佐藤優さんは文章がものすごくうまいので、こんな私でも読める。)この本は、「資本主義は必然的に生まれたものではなく、いくつかの偶然の要素が複雑に絡み合って、偶然生まれた制度に過ぎない」ということを、宇野弘蔵著作を詳しく読み解いた本だ。

「資本主義は偶然生まれた制度に過ぎない」と言われると、少しほっとする。なぜなら、今の世の中「お金で買えないもの」がなかなか思いつかないからだ。お金がなかったら、人間関係だってうまくいかない。教育だってまともに受けられない。だが、何でもお金で換算される世の中が必然的なものでなく、偶然出来上がったものだとしたら、偶然壊れることもありうるということだ。それがどんな世の中なのかは誰にもわからないけれど、まずは「資本主義は偶然の要素で生まれた」ことを振り返ることから始めようじゃないか、ということなのだ。

これから本書を読む人は、ふたつのポイントに絞って読むと読みやすいかもしれない。

1.なぜ、資本主義は偶然生まれた制度だといえるのか。18世紀末から19世紀半ばのイギリスに典型的な資本主義が誕生したのはどのような偶発的な要素があったからか。

2.銀行にお金を預けていると利子がつく。地主が土地を貸すと地代が入ってくる。そこから「おカネがおカネを生む」「土地がおカネを生む」と私たちは考えがちだが、この考え方のおかしな点はどこか。そもそも、そのおカネはどこから来たのだろうか。

個人的には「国家」に関する記述が面白かった。資本論」第一巻の総資本に「国家」が含まれるのか否かという問題だったが、確かに第一巻には国家の記述はない。そこで思うのだが、マルクスは「国家」の存在を考えるのをついうっかり忘れていたんじゃないだろうか。そこを佐藤さんに突っ込まれて、マルクスだって「うわっ、しまった」と困っているんじゃないだろうか。そんな気がして仕方がないのだが。

 

◎勉強日記

<日本史>

「石川の日本史B実況中継②」第21回「鎌倉時代の社会と経済」の赤字部分をノートに取りながら読む。「ついつい教科書でも読み飛ばしてしまうテーマです」と書いてあるが、なかなか面白い回だった。

絵巻物の一場面「一遍上人絵伝」は、一枚の絵に館の主人と話をしている一遍と、館の門から出ていこうとする一遍が同時に描かれている。異なった時間に起こった出来事を一枚の絵に描く技法を「異時同図法」というらしい。おととし、高知県の「絵金蔵」に行ったが、そこで見た江戸末期の絵もそうだった。異なった時間に起こった事柄が一枚の絵に描かれていて妙な気分になったが、もともとそういう絵の描き方があるのか。

紀伊国阿氐河荘百姓等言上状」はちょっと恐ろしい。農民は荘園領主に年貢として材木を納めなければならない。しかし、地頭が農民をこき使うので、なかなか山に入って木を切れない。木を切ろうとして山に入ると、地頭は刑罰として、農民の耳を切ったり鼻を削いだりしたという。

ここでよくわからなくなってきた。この史料は「地頭の荘園侵略」が頻発したことを示すものだということだが、そもそも地頭とは、鎌倉幕府から徴税権を与えられた人たち(または役職)ではなかったか?どうしてひとつの土地に、荘園領主(荘官)と地頭という、ふたりの支配者が存在するのか?なぜ農民は地頭をすっ飛ばして、荘園領主に直接、材木(つまり税)を納めているのだろうか?何か読み落としているのだろうか?誰にも聞けないところが独学のつらいところだ。索引で「地頭」をたどって読み直すしかない。

この頃発達したさまざまな商売も興味深い。紺屋は「コウヤ」と読みますとあるが、これは知っている。落語でおなじみの「紺屋高尾」は何べんも聞いている。「紺屋高尾」が江戸時代の吉原遊郭の話だが、はるか昔から藍染の仕事はあった。「連雀商人」の「連雀」も三鷹駅周辺の「上連雀」「下連雀」という番地を思い起こさせる。

   ↓

問題集「教科書よりやさしい日本史ノート」23「鎌倉時代の武士の社会」の穴埋め問題。本家と領家ってなんだっけ?となり、もう一度該当部分を読み直す。やれやれだ。

 

<化学>

「宇宙一わかりやすい高校化学(理論化学)」7-4「鉛蓄電池」から7-6「燃料電池」までを読み、確認問題をやる。

確認問題42(鉛蓄電池の問題)で「希硫酸の濃度は?」「両極の質量は?」という設問にぎょっとするが、答えを見て納得する。半反応式→イオン反応式を作る点では、以前やったことの繰り返しだ。しかし暗記しなければならない部分もあいまいだし、「放電」「充電」の説明にも「ふーん」という感じだし、なにか今ひとつ自分のものになった気がせず心もとない。めげずに次にいこう。今回で「電池」の章は終了だ。

 

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