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こだいらぽんたの「基礎学力」勉強日記

基礎学力(高卒程度)を身につけたい。読書も旅もしたい。フットボールも見たい。

「櫛挽の技が、考え方の違う人間たちをひとつにまとめあげていく世界」 読書ノート 木内昇著「櫛挽道守」+132日目~133日目(世界史、数学A)

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木内昇著「櫛挽道守」集英社文庫

「くしひきちもり」と読む。この本は桜蔭中学校の入試問題で知った。時代は幕末。木曽山中の藪原宿で、神業の腕を持つ櫛職人の父親を師と仰ぎ、女性でありながら櫛挽に生涯をささげた「登瀬」の物語だ。ここで登場する「お六櫛」はただの櫛ではない。「たった一寸の幅におよそ三十本も挽かねばならない」のだ。およそ3センチに30本の歯ということになるが、これを挽くのは並大抵ではないだろう。

職人が技に打ち込むときのぴんと張り詰めた空気。木の匂いや櫛挽の音が伝わってきて、のっけからあっという間に引き込まれる。

そしてストーリーが抜群に面白い。「いったいどうなるのだろう」の連続だ。例えば、実幸という男が、登瀬の父の腕にほれ込んで弟子入りしたいと家に転がり込んでくる。この男は江戸で遊学していただけあって、着こなしから立ち振る舞いまですべてが垢ぬけている。櫛挽の才能もあるのに加え、世情に詳しく商才もある。だが、櫛に対する考え方が登瀬と全く違うのだ。実幸はお六櫛の片手間に「子供騙し」の飾り櫛を作って売ろうとする。一流のものがわかるのは一握りの人間だ。大多数は安っぽい飾り櫛でもきれいならば満足するのだ。片手間に飾り櫛を売れば、生計が楽になるのではないかと。

ところが登瀬はこの考え方に我慢できない。村一番の櫛挽がそんな櫛を扱ったとあれば名折れになる。愚直に櫛を挽き続けてきた父親を愚弄されている気持ちにもなる。

いったいこのふたりはどうなるのか?実はこの反りのあわないふたりが、反りの合わないまま夫婦になるのだ。登瀬と実幸だけではない。村から早く出ていきたいと願う妹といい、世間体を気にする母親といい、この本の登場人物はみんなバラバラな方向を向いている。ところがそれぞれが違う拍子をたたきながら、櫛挽という職人技を中心に、ゆるやかにひとつにまとまっていく。

最後は素直に感動して、とにかく泣けた。藪原宿にいつか行ってみたい。

 

◎勉強日記

<世界史>

「青木の世界史B実況中継②」第27回「中国史(5)宗とその周辺民族の興亡」の赤字部分をノートにとりながら、流れをつかむことを心がけて読む。

国史は漢字の難しさもさることながら、一番面倒なのは「周辺民族の興亡」部分だと思う。遼だの西夏だの金だの、いったい何が何やら。遼を建国したモンゴル系民族の契丹(キタイ)、西夏を建国したチベット系民族のタングート人、金を建国したツングース系民族の女真族と民族系統もばらばら。建国者の名前も耶律阿保機だとか完顔阿骨打とか当て字がむちゃくちゃだし、金の「猛安・謀克制」も、本当は300戸につき100人を兵隊として出させるルールに過ぎないのだが、漢字だけ見るとなんだか空恐ろしいイメージがわきあがる。

ただし、遼の征服王朝という二重統治体制は興味深かった。自らの故地には遊牧民、中国本土には農耕民。むりやり他の民族を自分たちに同化させるよりはうまくいきそうだ。

宋代の文化史もあるので、今回もボリュームがある。朱子学の祖、朱熹が登場する一方で、陽明学の祖である陸九淵も登場する。陸九淵の思想が王陽明につながっていく。

   ↓

問題集「ツインズ・マスター」24「トルコ化とイスラーム化の進展・東アジア諸地域の自立化Ⅰ」の9~19、25「東アジア諸地域の自立化Ⅱ」のすべての穴埋め問題をやる。

 

<数学A>

「初めから始める数学A」第3章「図形の性質」10th day「同位角・錯角、中点連結の定理」の解説を読み、練習問題を解く。

今日から新単元だ。図形が終われば数学ⅡBに入れる。同位角・錯角は中学校でやったはずなのだが、どうもおぼつかない。ふたつの三角形が相似になる条件も忘れかけている。解説を注意深く読むことにする。中点連結定理も、内角の2等分線と辺の比も、わかりやすい証明が書いてあるのでとてもありがたい。こういう証明は、社会人になると忘れている人も多いだろうから、何かの機会に人に説明できるとカッコいいかも・・・と妄想しながら覚える。

   ↓

問題集「基礎問題精講」50「円周角」の例題のみを解く。

図形は苦手なので、問題に出てくる図形は手書きでノートに写すことにしている。そうしないとイメージがわかない。証明問題は模範解答と比べると、いつも何行か多く余計なことを書いている。これも慣れでどうにかなるものなのだろうか。

 

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