こだいらぽんたの「基礎学力」勉強日記

基礎学力(高卒程度)を身につけたい。読書も旅もしたい。フットボールも見たい。

「イエズス会はブラックな集団だったのか!?」 読書ノート パスカル著『パンセ(下)』+170日目~171日目(化学)

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パスカル著『パンセ(下)』(塩川徹也訳 岩波文庫

 

下巻の注釈にはイエズス会に関することがらが多く登場する。鹿児島に上陸したフランシスコ=ザビエル。上智大学を設立したイエズス会。ところが『パンセ』の下巻では、日本に縁が深いイエズス会について驚くようなことが書かれているのだ。

イエズス会のラミ神父という人は、「修道士あるいは自分の修道会に対する中傷を公表すると脅迫するものを、他に防御の手段がなければ、殺すことができる」と主張していたらしい。(下巻P200)いくらなんでも「殺すことができる」は行き過ぎではないだろうか。ラミ神父の主張に、他のイエズス会士は「待った」をかけなかったのだろうか。

しかし、イエズス会士たちは「同僚がいったん著書に記したことは全員で擁護しなければならない」という原則に従っていたという。(下巻P99)おかしいと思っていても擁護しなければならない。これでは自浄作用を期待しても無理だろう。ちょっとブラックなにおいがして危ない。

また、イエズス会は自分たちに敵対する人間に対して誹謗文書を出している(下巻P145など)。自分たちを「中傷」する人間の穀倉には放火したってかまわない(下巻P158)。イエズス会士は教皇によって国王への服従義務を免除され、また国王が異端者なら殺してもいいらしい。(下巻P100)自分と違う考えの人間は「殺してもいい」って、キリスト教の教えでありなのか?こんなことをしていたら、神様からはどんどん遠ざかってしまうのではないか?これらの話が本当だとすると、イエズス会はずいぶんヤクザな修道会ということになる。ちょっと衝撃的だった。

 

さて『パンセ』の三分冊を読んできたが、読み応えがあった。面白かった。下巻はアンソロジーが収録されているので、ここから読んでしまうのも手かもしれない。

『パンセ』は「題名だけは良く知られているのに、あまり読まれていないシリーズ」のひとつだと思う。決して読みやすいとはいえない、ばらばらの断章をなんとか読み通すことができたのは、塩川先生の詳しくてわかりやすい注釈のおかげだ。アウグスティヌスの『告白』や、ラブレーの『ガルガンチュアとパンタグリュエル』の時もそうだったが、注釈や解説がていねいでわかりやすかったからこそ、高卒程度の学力もおぼつかない私だって読めたのだ。

私はキリスト教とは全く無縁なので、パスカルの思惑通りに「回心」することはなさそうだが、それでもパスカルに出会えたことは本当に良かった。人間に対する鋭い考察もさることながら、現実の社会と折り合いをつけることの大切さも教えてくれた。時代を超えてパスカルに会わせてくれた塩川先生には心より感謝したい。

 

また、この本も『パンセ』の読解を助けてくれた。『パンセ』でよくわからないところにぶち当たった時に、何度開いたかわからない。読み物としてもとても面白かった。

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山上浩嗣著『パスカル『パンセ』を楽しむ』(講談社学術文庫

この本で全体像をつかんでから、『パンセ』に取り掛かるのもいいかもしれない。

 

◎勉強日記

<化学>

「宇宙一わかりやすい高校化学(理論化学)」12-5「蒸気圧降下と沸点上昇」から12-9「コロイド」まで解説を読み、別冊の確認問題を解く。

わかったようなわからないような。解説をたよりにおっかなびっくり解いている。コロイドに関しても「ふーん」という感じだ。チンダル現象って妙な名前ではないか?

とにかくChapter12を片付けたくて、気合を入れて、えいやっと終わらせてしまった。

 

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