こだいらぽんたの「基礎学力」勉強日記

基礎学力(高卒程度)を身につけたい。読書も旅もしたい。フットボールも見たい。

宮城(皇居)占拠未遂事件。首相の身代わりとなった老人。夫を救った妻の機転。2・26事件はドラマのような実話だった!

f:id:kodairaponta:20180715162502j:plain

松本清張著『昭和史発掘』<7>(文春文庫)

松本清張著『昭和史発掘』も第7巻まで進んだ。ついに二・二六事件に突入。青年将校たちが重臣たちをどのように襲撃したか克明に描かれていて、その迫力に息をのむ。

岡田啓介首相と勘違いされて殺されたのは、岡田首相の妹婿の松尾伝蔵だった。老人は顔と腹を拳銃で撃たれながらも、血だるまになって正座していた。その姿に気を呑まれ、しばらく誰も手を出せなかったという。松尾の身代わりで、岡田首相は九死に一生を得た。

鈴木貫太郎侍従長も官邸を襲撃され、三発の弾丸をあびた。そこへ夫人がどこからともなく現れて、鮮血まみれの侍従長の横に正座した。微動だにもせず、実に堂々たる態度だった。青年将校がとどめをさそうとした時、夫人が初めて口を開いた。「それだけは私に任せてください」。とどめをささなくても、侍従長は虫の息なので絶命するだろうと思い、青年将校はそのまま戻ってきた。とどめをさされなかったために、鈴木侍従長は助かった。夫人の、命がけのギリギリの行動だ。

命がけといえば、護衛に当たっていた警察官たちも必死になって戦った。二・二六事件では斎藤実高橋是清渡辺錠太郎が暗殺されたが、警察も多くの死傷者を出した。勇敢に戦った警察官たちの姿には胸が熱くなる。

ちなみに「昭和維新」を断行し、自らを「討幕派」と名乗っていた青年将校たちは、警察庁を「新選組」と呼んでいた。明治維新にとてつもないロマンを感じていたあたりが、なんともすごい。

彼らが宮城(皇居)を武力占拠しようとしていたくだりもすさまじい。中橋中尉が率いる隊は素知らぬ顔をして、宮城の赴援隊として中に入る。そして、宮城の土手から手旗で信号を仲間に送ろうとするのだ。それに気づいた宮城守備隊のひとりが怪しいと感じ、これをやめさせようとしてもみ合いになるのだ。

このとき、すでに他の隊の青年将校たちは警視庁を占拠していた。中橋中尉からの手旗信号を受けて、警視庁占拠組は一気に宮城になだれこんでくるという手はずになっていた。手旗信号は送られることはなく、宮城占拠は未遂に終わった。ドラマのような実話だ。

 

*勉強日記

<日本史>

『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本<近現代史>』第4章「第一次世界大戦と恐慌の時代」(P115-155)

多くの内閣が出てくるが、はじめから覚えるつもりでやった方がいい。総理大臣を覚えると、ますます流れがわかって面白い。

 

<世界史>

『詳説世界史研究』(山川出版社)序章「先史の世界」~第1章「オリエントと地中海世界」(P1-68)を、『詳説世界史B 書き込み教科書』の空欄に書き込みをしながら読み進める。

山川出版社の教科書をさらに詳しく解説した本。本屋さんでつい買ってしまい、はじめから読み始めたら止まらなくなってしまった。『青木の世界史B講義の実況中継』シリーズを読んだのでだいたいの流れはわかる(つもり)だが、さらに深く掘り下げて知ると面白い。コラムやら地図やら写真やら盛りだくさんだ。

 

にほんブログ村 主婦日記ブログ 勉強している主婦へ
にほんブログ村