こだいらぽんたの「基礎学力」勉強日記

基礎学力(高卒程度)を身につけたい。読書も旅もしたい。フットボールも見たい。

「AI(人工知能)の不得意分野は読解力である」

◎9月8日(土)晴れ。風が強い。

AI(人工知能)によって、多くの職が奪われるという。特に事務系の仕事はマニュアル化しやすいものが多いため、AIによって代替されやすい。オックスフォード大学によれば、20年後には銀行の窓口や融資担当者がいなくなる。保険業者もいなくなる。図書館司書の補助員もいなくなる、らしい。人間は働き口を失ってしまうのだろうか。

ところが、そうは言い切れない。なぜなら、AIにはできない作業があるからだ。

ここに人間の付け入る隙がある。

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新井紀子著『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社

 

著者は「東ロボくん」という名の人工知能を開発し、AIが東大に合格できるかどうかチャレンジした数学者だ。「東ロボくん」は偏差値をぐんぐんあげ、けっこう頑張った。しかし、東大合格は無理だった。そして「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトも断念されることとなった。

なぜか。

AIには読解力がないからだ。

この例が面白かった。Siriに「この近くのおいしいイタリア料理の店は」と聞けば、すぐに「おいしい」イタリア料理店を検索してくれる。だが、「この近くのまずいイタリア料理の店は」と聞いても、似たような店を検索する。AIには「おいしい」と「まずい」の意味の区別がつかないのだという。

AIはコンピューターであり、コンピューターは計算機であり、計算機は計算しかできない。onかoffか、つまり0か1だけの世界に還元できることしかAIは理解できないのだ。だからAIは、論理、統計、確率は得意でも、読解は全くダメだ。人間がAIに勝つには、AIの不得意部分、つまり読解力を鍛えるしかない。

ところが、本書の後半では「全国読解力調査」の悲惨な現状が明かされる。調査対象は小6から高3まで。出てくるのは簡単な文章ばかりで、「えっ、これって正解率100%じゃないの?」と驚かされる。文章の意味がわからないのか、問題文が読めないのか、答え方がわからなかったのか、その辺はよくわからない。

読解力は誰にでも必要だと思うが、「AIに仕事を乗っ取られないために鍛えておかなければならない能力」として考えたことはなかった。いろいろ興味深かった。

 

*勉強日記

<世界史>

『詳説世界史研究』第9章「近世ヨーロッパ世界の展開」を終わらせる。第10章「近代ヨーロッパ・アメリカ世界の成立」の途中まで。(P283-307)

ついに万有引力ニュートンが登場。ニュートンは科学者であると同時に、政治家でもあった。造幣局に勤めていたとき、通貨偽造の摘発に才能を発揮したという話が面白い。

近世ヨーロッパのコーヒーハウスやカフェは、教養ある市民層が集まり、文芸活動やジャーナリズムなどについてさまざまな議論を戦わせた。みんな、どんなに興奮して語り合っただろう。少しあこがれる。

そして時代は、イギリス産業革命に入る。当時の労働者の生活は悲惨だった。

 

<日本史>

『詳説日本史研究』第5章「武家社会の成長」を終わらせ、第3部「近世」に入る。第6章「幕藩体制の確立」の途中まで。(P214-237)

今回、豊臣秀吉による朝鮮侵略がいかにとんでもないできごとだったか、詳しく知ることができた。日本軍の戦局は不利になり、小西行長らが秀吉に明との講和を勧める。このときの秀吉の要求がこれだ。

1.明の降伏(明の皇女と天皇の結婚)

2.勘合貿易の再開

3.朝鮮南部の割譲

4.朝鮮王子の人質の要求

・・・気は確かか?

小西行長も明側の将軍も唖然としたらしく、秀吉のトンデモ要求は、両者の手で握りつぶされてしまったという。

秀吉は戦功の証として首のかわりに鼻を持ち帰らせたため、兵士ばかりでなく民間の人にも鼻切りが行われ、戦後の朝鮮には鼻のない人が巷にあふれた。

日本軍も悲惨だった。十分な防寒着も食料もないまま朝鮮半島に入った日本軍は、凍傷と飢餓に苦しめられた。最も熾烈を極めた「蔚山(うるさん)城籠城戦」というできごとがあったことも、今回初めて知った。文禄の役慶長の役は地獄絵の何物でもない。

 

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