こだいらぽんたの「基礎学力」勉強日記

基礎学力(高卒程度)を身につけたい。読書も旅もしたい。フットボールも見たい。

サン・テクジュペリ著『星の王子さま』は面白いか?

◎10月2日(火)晴れ。

数日前、サン・テクジュペリ著『星の王子さま』を久々に読んでみた。

「名作」でありながら、どうしても胸に刺さってこない。キツネが人生の教師のごとく「大切なものは目に見えない」と王子さまに教えるくだりとか、心をこめて面倒をみることで、一本のバラが他のバラとは違う特別な存在になるとか、教訓めいているところがダメなのだろうか。

サン・テクジュペリは『人間の土地』の方が断然面白い。『人間の土地』は、サン・テクジュペリの自伝だ。サン・テクジュペリは郵便配達人だった。しかも飛行機で郵便配達をしていた。ある日、サン・テクジュペリの飛行機はサハラ砂漠に不時着してしまう。彼は、死の砂漠を三日間歩き続け、奇跡的な生還をとげる。この時の体験が『星の王子さま』につながっていく。もしかすると、サン・テクジュペリは実際に「星の王子さま」に会ったのではないだろうか。死の淵をさまよっているときに、「砂漠は井戸を隠しているんだよ」と教えてくれる声が聞こえたのだろうか。そう考えると、『星の王子さま』も「深い」童話なのかもしれない。

『人間の土地』には、大好きなシーンがある。サン・テクジュペリがアルゼンチンのコンコルディアという所に短期間滞在した時の話だ。サン・テクジュペリはある民家に泊めてもらうのだが、そこは天井がひび割れ、ところどころ穴が開いていた。しかし、床がぴかぴかに磨き上げられ艶出しされている。その家のありようにサン・テクジュペリはひそかに感激するのだ。たとえ古くてボロボロな家であっても、十分快適な空間を生み出すことができるのだ。いい話だ、と思った。

 

*勉強日記

<世界史>

『詳説世界史研究』第11章「欧米における近代国民国家の発展」を終わらせ、第12章「アジア諸地域の動揺」に入る。(P350-370)

アメリ南北戦争の時代。アメリカでは1808年、奴隷の輸入が禁止された。「それゆえ、奴隷主は奴隷を酷使するだけでなく、その再生産にも留意するようになった」(P353)とあるが、「再生産」の文字にぞっとする。また、奴隷たちは文字を学ぶことを禁止されたため、この時期の文献資料が著しく少ないのだという。彼らはいったいどのような日々を送っていたのだろう。想像を絶する悲惨さだ。

谷干城(たにたてき)が東海散士(とうかいさんし)と共に、セイロン島に流されていたウラービー(イギリスに対して反乱をおこしたエジプト軍人)に会いに行き、カイロにも訪れていたことは知らなかった。明治時代の人々は列強支配に苦しむエジプトに同情的だった。しかし、日清戦争日露戦争に勝った後、日本は調子に乗り、「支配される側」から「支配する側」になろうとする。「イギリスによるエジプト支配を参考にしよう!」となるのだ。どうしてこうなるのか?とても残念だ。

 

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