こだいらぽんたの「基礎学力」勉強日記

基礎学力(高卒程度)を身につけたい。読書も旅もしたい。フットボールも見たい。

読書ノート チョ・ナムジュ著『82年生まれ、キム・ジヨン』(斎藤真理子訳/筑摩書房)

◎2019年8月28日(水)くもり→雨。

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最近話題になっている本、チョ・ナムジュ著『82年生まれ、キム・ジヨン』(斎藤真理子訳/筑摩書房を読む。とても読みやすいのであっという間に読了した。

テーマは韓国女性が直面している困難だ。しかしセクハラや就職差別の現状については日本と似たり寄ったりで、それほど目新しい話が書かれているわけではない。この本でなんといっても興味深いのは、現在の韓国社会で一般市民がどのような生活をしているのか、わかりやすく書かれている点だ。

例えば、本書では「味噌女」という流行語が紹介されている。家族や恋人に経済的に依存してブランド物を買いあさったりスターバックスのコーヒーを飲んだりする女性のことだという。韓国ではスタバのコーヒーが日本に比べて非常に高く、スタイリッシュなイメージがあるらしい。スタバのコーヒーを手に持っていることは、韓国と日本では意味合いが大きく異なるのだ。

若い人たちの生活が意外と苦しいということもわかる。IMF危機のときは公務員でもリストラの対象にされた。IMF危機を乗り切ったと思ったら学費は倍増で、大学に行くこともままならない。結婚したところで、専業主婦なんて夢のまた夢だ。裕福な家庭ならともかく、一般的な家庭では夫婦で働かないと生活が成り立たない。男性だの女性だの関係なく、若い人たちの不満は相当たまっているんだろうなと感じた。

 一方で、男女平等の流れに韓国社会が追いつこうと努力していることも、本書から伺える。

例えば、戸主制度がなくなったことはかなり大きな出来事だ。夫婦別姓の韓国において、今までは夫婦が離婚して母親が子供を引き取っても、子供は母親の姓が名乗れなかった。それは憲法違反だということになり、2008年からは子供は父親の姓も母親の姓でもどちらか好きな方を名乗れることになった。法律も遅ればせながら整備されつつある。

もうひとつの救いは、小説に出てくる女性たちが比較的言いたいことを男性たちに向かって言っていることだ。これが、男性に媚びることで世の中を渡っていこうとする女性じゃなくてよかった。彼女たちが媚びることでしか生きていけなかったとしたら、そんな社会は本物の絶望社会だ。

 

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